バイスト KOBEが教える!肩の痛みの原因と改善方法

2024.07.19

肩の痛みは、日常生活において非常に多い症状です。特に、デスクワークやスマートフォンの使用などで、首と肩が前方に出た状態が続き、疲労が蓄積しまい痛みを引き起こすことがあります。 この記事では、バイスト KOBEが肩の痛みの原因と改善方法について解説します。日常生活での対策だけでなく、運動やストレッチによる改善方法も取り上げますので、ぜひ参考にしてください。

肩の痛みの原因とは?

 肩の痛みは、様々な要因によって引き起こされる症状です。

  • 筋肉の緊張や筋繊維の損傷 : 重い物を持ち上げる、不自然な姿勢で長時間作業をするなど、日常生活の中での急な負荷や不適切な運動が原因で起こります。
  • 四十肩・五十肩(肩関節周囲炎): 特に40歳から60歳の間によく見られ、肩の可動範囲が狭まり、肩を動かすと痛みを感じます。
  • 腱板損傷 :肩の回旋腱板が炎症を起こしたり、断裂することで痛みが生じます。スポーツ選手に多い傷害ですが、重いものを持ち上げたり、急激な動きをすることで一般の人にも起こりえます。
  • 関節リウマチ : 自己免疫疾患の一つで、関節に炎症が起こり、痛みや腫れが現れます。肩関節にも影響を及ぼすことがあります。
  • 石灰化腱炎 :肩の腱に石灰が沈着し、炎症や痛みを引き起こす症状です。
  • 凍結肩(拘縮性肩関節炎) :原因は不明ですが、肩関節の動きが制限され、強い痛みを伴うことがあります。
  • 首や背中の問題 : 頚椎の異常や背中の筋肉の問題が、肩への放散痛として現れることがあります。
  • 運動不足による筋力の低下 :日常生活で肩周りの筋肉をあまり使わない場合、筋力が低下し、痛みの原因となることがあります。

 これらのように様々な原因が考えられます。しかし、それぞれの原因によって改善方法は異なります。バイスト KOBEは、詳しい症状や症状に至るまでの背景、身体機能の評価を行い、適切な改善方法を提案します。肩の痛みは無視すると軽く見えるものが悪化し、長期化します。早期発見、早期治療が大切です。

 肩の痛みの正確な原因を特定するには、医療機関での診断が必要です。症状が続く場合や、自己判断が難しい場合は、病院などの診察を受けることをお勧めします。

姿勢の改善で肩の痛みを軽減しよう

 肩関節痛の改善方法は、その原因によって異なります。以下、主な原因別の改善方法をご紹介します。

1. 筋肉の緊張や筋繊維の損傷

  • 安静にする:痛みを感じる動作やポーズを避け、肩を休ませます。
  • 冷却・温熱療法:急性の痛みには冷却パックを、慢性の痛みには温熱パックを適用します。
  • ストレッチ:肩周りの筋肉を優しく伸ばすことで、緊張を和らげます。
  • 物理療法:理学療法士による指導のもと、適切なエクササイズを行います。

2. 四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)

  • 運動療法:肩の可動範囲を徐々に広げる特定のエクササイズを行います。
  • 物理療法:電気治療や温熱療法などを用いて、痛みを軽減します。
  • 薬物療法:非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)を使用して、痛みと炎症を抑えます。

3. 腱板損傷

  • 安静:追加の損傷を防ぐために、患部を休ませます。
  • 物理療法:肩の強化と可動範囲を回復させるためのエクササイズが行われます。
  • 手術:重度の場合、腱板の修復を目的とした手術が必要な場合があります。

4. 関節リウマチ

  • 薬物療法:炎症を抑え、痛みを管理するために抗リウマチ薬やNSAIDsが処方されます。
  • 運動療法:関節の柔軟性と筋力を保つためのエクササイズが推奨されます。

5. 石灰化腱炎

  • 冷却療法:炎症を抑えるために、冷却パックの使用が有効です。
  • 薬物療法:NSAIDsを用いて痛みと炎症を管理します。
  • ショックウェーブ療法:石灰化した腱に衝撃波を当て、痛みの軽減と石灰の除去を目指します。

6. 凍結肩(拘縮性肩関節炎)

  • 運動療法:肩の可動範囲を徐々に回復させるエクササイズが有効です。
  • 物理療法:痛みの管理と可動範囲の改善を目指します。
  • 薬物療法:炎症と痛みを抑える薬が使われることがあります。

7. 首や背中の問題

  • 運動療法:首や背中の筋肉を強化し、柔軟性を向上させるエクササイズを行います。これは、痛みの原因となる筋肉の緊張を和らげるのに役立ちます。
  • 物理療法:マッサージや温熱療法、超音波療法などが痛みの緩和や筋肉のリラックスに有効です。
  • 薬物療法:場合によっては、痛みや炎症を和らげるために、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)や筋弛緩薬が処方されることがあります。

8. 運動不足による筋力の低下

  • 定期的な運動:肩周りの筋肉を強化する運動を定期的に行うことで、筋力を向上させ、肩関節痛のリスクを低減します。
  • ストレッチ:日常的にストレッチを行うことで、筋肉の柔軟性を保ち、緊張を防ぎます。
  • 適切な運動プログラムの選択:自分の体力に合った運動プログラムを選び、急激な負担を避けることが重要です。

 肩の痛みは複雑であり、いずれの改善方法も個々の状態や健康状態に応じて最適なアプローチを選択することが重要です。 

自宅で出来る改善方法

 自宅で出来る対策で一番効果的なものは、やはり運動です。肩関節の痛みの原因や痛みの程度によって異なりますが、一般的に効果的な運動には以下のようなものがあります。これらの運動を行う際には、痛みを悪化させないように注意してください。

1. ペンデュラム運動

  • 腰を少し曲げ、痛む肩の側の手でテーブルなどを支えます。
  • もう一方の腕をリラックスさせて垂らし、軽く前後または円を描くように動かします。
  • この運動は肩関節にかかる負担を軽減しながら動かすことができます。

2. 壁登り運動

  • 壁の前に立ち、指先を壁につけます。
  • 指先で壁を「登る」ようにして、できるだけ高く手を上げます。
  • 痛みを感じない範囲で行い、徐々に肩の可動範囲を広げていきます。

3. タオルを使ったストレッチ

  • 一方の手にタオルの一端を持ち、もう一方の手でタオルの他端を背中側から持ちます。
  • 上の手でタオルを引き上げ、下の手でタオルを引き下げることで、肩をストレッチします。
  • この運動は特に腱板損傷や四十肩・五十肩の改善に役立ちます。

4. 回旋運動の強化

  • ドアフレームや柱に手を置き、肘を90度に曲げた状態で体をゆっくりと内側に回転させます。
  • 同様に、外側に回転させる運動も行います。
  • これは回旋腱板の強化に有効です。

5. スカプラの安定化運動

  • 肩甲骨を背骨に向かって引き寄せるような運動を行います。
  • 肩甲骨を動かしながら、腕を上げ下げする運動を組み合わせることで、肩の安定性を高めることができます。

 これらの運動を行う前に、痛みや不快感を感じたらすぐに中止し、運動の範囲や強度を調整することが重要です。また、継続的に行うことで徐々に効果を実感することができますが、バイストKOBEなどの身体の専門家の指導を受けることが最も安全で効果的なアプローチとなります。

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